中村清吾先生を偲んで

中村清吾先生のご逝去の報に接し、深い悲しみと哀惜の念に堪えません。謹んで心より哀悼の意を表し、ご遺族の皆様にお悔やみ申し上げます。

中村先生は、乳がん診療・研究の第一人者として、日本における乳腺医療の発展に多大なるご尽力をされてこられました。乳腺外科の臨床・教育・研究のあらゆる領域で先駆的な活動をされ、その高い見識と温かなお人柄は、多くの医療者や患者の皆さまから深い尊敬と信頼を集めておられました。

特に、Tokyo Breast Consortium(TBC)の設立においては、中村先生の強いリーダーシップとビジョンが不可欠でした。先生は、専門クリニックと病院が顔の見える連携を実現することを目指し、TBCを立ち上げられました。この取り組みにより、クリニックと病院の医師が一堂に会し、交流を深める貴重な場が生まれ、乳がん医療の質の向上に大きく貢献しています。TBCは、先生の情熱と志のもと、医療者間の信頼関係を築き、患者中心の医療を推進する基盤として、今もなお多くの関係者に役立つ存在となっています。

中村先生が遺された志と歩みは、今も私たちの活動の中に生き続けています。私たちは、先生の精神を受け継ぎ、TBCをますます盛り上げ、乳がん医療のさらなる質の向上と連携の深化に努めてまいります。先生が築かれたこの貴重な場を未来へと繋げ、患者の皆さまに最良の医療を提供することをお約束いたします。

中村先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

Tokyo Breast Consortium運営一同